2008 0826／2000年の其の２の③ 『勝ち点2は、大きいものだ』／ミョンボ語録

円陣でミョンボは「勝ち点2は、大きいものだ」と一言、話した。　あの試合を落としてなかったら…………。

シーズンが終わってみて、そう後悔することがないようにとの気持ちを込めて。

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　2000年シーズンを前にレイソルはFWの補強を行った。そして獲得した選手は、1999シーズン韓国・Kリーグ得点王のドラクリック・サーシャ。
　1999年シーズンのKリーグは水原三星・ブルーウィングスが優勝。その優勝に大きく貢献したのがユーゴスラビア出身のストライカー・サーシャだった。

　また、この年のKリーグ得点王争いはサーシャと安貞桓（アン・ジョンファン＝釜山）の熾烈な争いだった。最終戦を前にサーシャは14得点、安貞桓は13得点だった。最終戦で安貞桓は1得点をあげ14得点で並んだと思われたのだが、サーシャはこの最終戦でハットトリックを記録、結局17得点にまで数字を伸ばした。さらに優勝決定戦の第2戦では延長Vゴールを決める勝負強さも兼ね備えていた。

　大きな期待をもってレイソルに移籍してきたサーシャだったが足のケガからチームへの合流が遅れるなど思ったように活躍が出来ないでいた。
　そこで急遽、水原三星からレンタルで獲得したのが朴建夏（パク・ゴナ）だった。韓国代表の経験もあるFW。開幕直前の3月3日に来日。直後に体調を崩したこともあったが、何とか第2節のヴェルディ川崎戦から交代出場していた。
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　西野監督はこの試合、酒井直樹、加藤望と交代カードを切ってきた。
　延長戦に入ってからもレイソルの攻勢は続いていた。延長前半3分のミョンボの決定的シュートもジャストミートせず、左に外れた。8分の明神智和の強烈なシュートはGKの正面をついた。
　こんな試合展開から、最後のカードを切ったのは114分だった。

　延長戦も前半15分を終えて105分。つまり114分とは、延長戦も終了する残り5分足らずでの最後のカードだった。
　そしてここで投入したのは朴建夏だった。
　負傷した北嶋秀朗に代わり交代出場。

　13分30秒すぎだった。左サイド深いところからレイソルのスローイン。朴建夏がヘディングで流し、これを加藤がキープ。こぼれたところを朴建夏が右足で決めた。
　ボールの動き、自分の体勢の逆サイドにゴロで蹴り込んだシュート。
　決して派手なシュートではなかったが、元日本代表GKの松永成立も逆をとられた巧いシュートだった。

2000 其の２　終わり

text，photo　by　Takahashi　KENT／高橋建登　無断転載を禁じます

2008-08-26 01:00  nice!(0)  コメント(0)